長期修繕計画を実現するには、費用を裏づける修繕積立金の仕組みが欠かせません。積み立て方の違いを見ていきましょう。資金計画は管理組合運営の要となるテーマです。
毎月払ってる管理費と修繕積立金って、同じお財布に入ってるものなのぉ?
ううん、区分して管理するのが基本よ。修繕積立金は、大規模修繕など計画的な修繕のために積み立てるお金で、日常の管理費とは別に扱うの。
積み立て方には、毎月一定額を積み立てる均等積立方式と、当初は少なめにして段階的に増やしていく段階増額積立方式がありますよね。
そのとおり。
均等積立方式は将来にわたって額が変わらないので計画が立てやすい一方、段階増額積立方式は当初の負担を抑えられる反面、将来の増額が計画どおりに合意されないリスクもあるの。
うぅ、最初は安くても後で急に上がったらびっくりしちゃうかも…
そうなの。
だから国土交通省のガイドラインでも、専有面積あたりの積立金額について目安が示されているけれど、建物の階数や規模によって幅があるから、あくまで参考として計画を立てる必要があるのよ。
よっしゃ、要は最初から無理のない額で、長い目でしっかり貯めていくのが一番、ってことだね!
部活の遠征費の積み立てと似てるかも!
つまり、修繕積立金の設定は、長期修繕計画の内容とあわせて、無理のない資金計画を考える必要がある、という理解で合っていますか?
そのとおりよ。
修繕積立金が不足すると、いざというときの工事に支障が出てしまうから、計画的な積み立てがとても大切なの。
確認クイズ
修繕積立金に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 修繕積立金は、日常の管理費と区分せず一体で管理することが基本とされる。
- 均等積立方式は、当初の積立額を低く抑え、段階的に増額していく方式である。
- 段階増額積立方式は、将来の増額が計画どおりに合意されないリスクがあるとされる。
- 国交省ガイドラインには、修繕積立金の額に関する目安は一切示されていない。
こたえを見る
正解: 3. 段階増額積立方式は、将来の増額が計画どおりに合意されないリスクがあるとされる。
正解は3。段階増額積立方式は、将来の増額が計画どおりに合意されないリスクがあるとされます。1は修繕積立金は管理費と区分して管理するのが基本なので誤り。2は均等積立方式ではなく段階増額積立方式の説明なので誤り。4は国交省ガイドラインには専有面積あたりの目安額が示されているため誤りです。