改修と性能向上 ― 耐震・バリアフリー・省エネ改修

修繕にとどまらず、建物の性能そのものを高める改修工事を確認します。

大規模修繕が「原状回復」を目的とするのに対し、改修工事は建物の性能をより高めることを目的とします。代表的な改修を見ていきましょう。資産価値の向上にもつながる取り組みです。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

先生、修繕と改修は何が違うのですか?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

いい質問ね。
修繕は劣化した部分を元の状態に戻すことが中心だけど、改修は建物の性能そのものを向上させることを目的とするの。

日向 まどか(普段) 日向 まどか

性能を向上させるって、具体的にはどんなことをするの?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

代表的なものが耐震改修よ。
耐震診断の結果をもとに、壁や柱を補強するなどして建物の耐震性能を高める工事なの。

白石 みつき(笑顔) 白石 みつき

うぅ〜ん、地震に強くするための改修なのぉ。
ほかにはどんなのがあるのぉ?

相良 紗英(普段) 相良 紗英

バリアフリー改修もありますね。
段差の解消やスロープ・手すりの設置など、高齢者や障害のある方が利用しやすいようにする工事です。

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

そのとおり。
それともう一つ、断熱性能の向上や高効率な設備への更新などを行う省エネ改修も増えてきているのよ。

日向 まどか(笑い) 日向 まどか

よっしゃ、要は元に戻すだけじゃなくて、もっと住みやすく、もっと強くする工事ってことだね!
バド部で言うと、今のフォームを直すだけじゃなくて、さらに上のレベルを目指す練習みたいな感じかも!

黒瀬 志保 先生(笑顔) 黒瀬 志保 先生

素敵な例えね。
改修工事は費用もかかるけれど、住民の合意形成をしっかり行いながら、資産価値の維持・向上につなげていくことが大切なのよ。

確認クイズ

改修工事に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 改修工事とは、劣化した部分を元の状態に戻すことのみを目的とする工事をいう。
  2. 耐震改修は、耐震診断の結果をふまえて、建物の耐震性能を高めるために行う。
  3. バリアフリー改修とは、建物の断熱性能を高める工事のみを指す。
  4. 省エネ改修は、段差の解消や手すりの設置を主な内容とする工事である。
こたえを見る

正解: 2. 耐震改修は、耐震診断の結果をふまえて、建物の耐震性能を高めるために行う。

正解は2。耐震改修は耐震診断の結果をふまえて建物の耐震性能を高めるために行います。1は改修は原状回復にとどまらず建物の性能向上を目的とするため誤り。3はバリアフリー改修は段差解消や手すり設置などを内容とする工事であり断熱性能向上の工事ではないため誤り。4は省エネ改修の内容ではなくバリアフリー改修の説明なので誤りです。改修は修繕以上に多額の費用を伴うことも多いため、住民の合意形成と資金計画が特に重要になります。

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