マンションに欠かせないエレベーターは、契約タイプによって保守の範囲や費用の考え方が異なります。長期的な修繕費用の見通しにも関わる大切なテーマです。
エレベーターの保守っていつも同じ会社の人が来てるけど、契約って一種類だけなの?
実は主に二種類あるの。
一つがPOG契約。
Parts・Oil・Greaseの頭文字で、定期点検や給油、消耗部品の交換までが基本料金に含まれるけれど、大きな部品の交換や修理は別料金になる契約よ。
もう一つがフルメンテナンス契約ですよね。
部品交換や修理の費用も基本料金に含まれる契約です。
そのとおり。
フルメンテナンス契約はPOG契約より割高になりやすいけれど、突発的な修理費用を心配せずに予算を立てやすいという特徴があるの。
うぅ〜ん、POG契約は必要な分だけその都度払う感じで、フルメンテナンス契約は月々の定額で安心を買う感じ、なのぉ?
よっしゃ、部活の道具でいうと、修理費その都度払いか、まとめてお得なセット契約かって感じだね!
それと保守契約とは別に、エレベーターは定期報告制度に基づいて、定期検査を受けて特定行政庁へ報告する義務があるのよ。
つまり、日常的な保守契約と、法律に基づく定期検査報告は別のものとして両方対応する必要がある、という理解で合っていますか?
そのとおりよ。
管理組合はどちらも欠かさず対応する必要があるわね。
確認クイズ
エレベーターの保守に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- POG契約は、部品の交換や修理費用もすべて基本料金に含まれる契約である。
- フルメンテナンス契約は、POG契約に比べて予算管理がしやすいとされる。
- エレベーターについては、保守契約を締結していれば、建築基準法に基づく定期検査報告を行う必要はない。
- POG契約とフルメンテナンス契約は、どちらも同一の内容の契約である。
こたえを見る
正解: 2. フルメンテナンス契約は、POG契約に比べて予算管理がしやすいとされる。
正解は2。フルメンテナンス契約は部品交換・修理費用も含む包括契約で、突発的な費用が生じにくく予算管理がしやすいとされます。1はPOG契約は主要な部品の交換・修理は別料金となるため誤り。3は保守契約とは別に建築基準法12条に基づく定期検査報告が必要なため誤り。4は両契約は保守範囲や費用の考え方が異なるため誤りです。保守契約の内容と法定の検査報告は別物であることを、正確に区別して理解しておきましょう。