大規模修繕工事の進め方 ― 責任施工方式と設計監理方式

大規模修繕をどう進めるか、2つの発注方式と検討体制を確認します。

大規模修繕は多額の費用がかかる一大プロジェクトです。進め方の違いと、検討を支える体制を見ていきましょう。進め方次第で工事の質やコストが大きく変わります。

日向 まどか(普段) 日向 まどか

大規模修繕ってよく聞くけど、どのくらいの周期でやるものなの?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

大規模修繕は、外壁塗装や屋上防水、鉄部塗装などをまとめて行う計画的な工事で、おおむね12年周期が一般的な目安とされているの。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

工事の進め方には、施工会社が設計から施工まで一貫して行う方式と、設計事務所などが計画・設計や施工者選定、工事監理を行い、施工は別の会社に発注する方式がありますよね。

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

そのとおり。
前者を責任施工方式、後者を設計監理方式というの。

白石 みつき(笑顔) 白石 みつき

うぅ〜ん、責任施工方式は一つのお店に丸ごとお任せする感じで、設計監理方式は設計士さんとお店を別々にお願いする感じ、なのぉ?

日向 まどか(笑い) 日向 まどか

設計監理方式のほうが、チェックする人が別だから安心な気がする!

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

そういう見方もできるわね。
ただしどちらの方式にも一長一短があるから、管理組合の状況に応じて選ぶことが大切よ。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

それと、工事内容を検討するために、理事会のもとに大規模修繕の専門委員会を設置することも多いですよね。

黒瀬 志保 先生(笑顔) 黒瀬 志保 先生

そのとおり。
専門委員会で工事範囲や予算、業者選定などを丁寧に検討し、最終的には総会の決議を経て工事を進めていくのよ。

確認クイズ

大規模修繕工事の進め方に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 責任施工方式とは、設計事務所等が設計・工事監理のみを行い、施工は別会社に発注する方式である。
  2. 設計監理方式とは、施工会社が設計から施工まで一貫して行う方式である。
  3. 大規模修繕の検討のため、理事会のもとに専門委員会を設置することがある。
  4. 大規模修繕工事は、総会の決議を経ずに理事会限りで実施を決定できる。
こたえを見る

正解: 3. 大規模修繕の検討のため、理事会のもとに専門委員会を設置することがある。

正解は3。大規模修繕の検討のため、理事会のもとに専門委員会を設置することがあります。1は責任施工方式は施工会社が設計から施工まで一貫して行う方式なので誤り。2は設計監理方式は設計事務所等が設計・工事監理を行い施工は別会社に発注する方式なので誤り。4は大規模修繕工事のような重要な工事は総会の決議を経る必要があるため誤りです。進め方の違いによる特徴を理解し、管理組合の状況に合った方式を選ぶことが求められます。

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