規約の意義と設定・変更・廃止 ― マンションの『憲法』

規約とは何か、そしてなぜ変更には出席者の各4分の3以上という重い決議が必要なのかを整理します。

マンションには「憲法」にあたる規約があります。規約とは何か、どうやって変えるのかを整理します。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

先生、規約と法律って、どう違うのですか?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

規約は、建物や敷地、附属施設の管理・使用について、区分所有者どうしのルールを定めるものよ。
区分所有法の範囲内で、マンションごとに独自の細かいルールを決められるの。

白石 みつき(普段) 白石 みつき

うぅ〜ん、規約って、みんなで話し合えば簡単に変えられちゃうものなのぉ?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

そう簡単にはいかないの。
規約の設定・変更・廃止には、集会に出席した区分所有者とその議決権の各4分の3以上という重い特別決議が必要なのよ。
しかも、区分所有者と議決権の各過半数が出席していないと、決議そのものができないわ。

日向 まどか(びっくり) 日向 まどか

えーっ、そんなに賛成集めるの大変そう!
でもマンションのルールだし、慎重になるのも分かるかも。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

補足すると、2026年4月施行の改正で、4分の3を数える母数が『区分所有者の全員』から『出席者』に変わりましたね。
欠席した人は母数に入りません。

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

その通り。
しかも規約の変更が一部の区分所有者に特別の影響を及ぼす場合は、多数決だけでは足りなくて、その人の承諾も必要になるの。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

つまり、たとえば特定の住戸だけ専用使用料を引き上げるような変更は、対象となる区分所有者の承諾なしにはできない、ということですね。

日向 まどか(笑い) 日向 まどか

よっしゃ、規約変更は出席者の4分の3プラス、場合によっては本人の承諾も必要ってことだね!

確認クイズ

区分所有法における規約に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 規約の設定・変更・廃止は、集会に出席した区分所有者及びその議決権の各過半数で決することができる。
  2. 規約の変更が一部の区分所有者に特別の影響を及ぼす場合でも、多数決だけで足りる。
  3. 規約の設定・変更・廃止には、集会に出席した区分所有者及びその議決権の各4分の3以上の決議が必要である。
  4. 規約は、一度定めたら二度と変更することができない。
こたえを見る

正解: 3. 規約の設定・変更・廃止には、集会に出席した区分所有者及びその議決権の各4分の3以上の決議が必要である。

正解は3。規約の設定・変更・廃止には、区分所有者と議決権の各過半数が出席した集会で、出席者の各4分の3以上の特別決議が必要です。1は過半数では足りないため誤り。2は特別の影響を受ける者の承諾が別途必要なため誤り。4は特別決議により変更可能なため誤りです。

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