修繕積立金会計からの支払いの仕訳と、やむを得ず会計間でお金を融通する場合の処理を見ていきます。区分経理を守りながら記帳する工夫がポイントです。
今日はもう一つの演習ね。
修繕積立金会計から、外壁の一部補修工事費500,000円を普通預金から支払ったとするわ。
この仕訳、紗英ちゃん分かる?
はい。
支出(修繕費)が発生し、資産(普通預金)が減少するので、借方に修繕費500,000円、貸方に普通預金500,000円になると思います。
正解よ。
修繕費という支出の発生は借方、普通預金という資産の減少は貸方。
基本どおりね。
じゃあさ、もし管理費会計のお財布が急にピンチになったら、修繕積立金会計から一時的に借りてもいいの?
工事費と違って急な出費もありそうだし。
前に区分経理のところで話したとおり、原則は禁止よ。
でもどうしてもという場合、総会の承認を得て一時的に借り入れる、という手続きを踏むことはあるわ。
それって、うちのお店が急な仕入れでピンチの時、お店の改装貯金箱から少しだけ「借りて」、後でちゃんと戻す、みたいな感じなのぉ?
ふふっ、いい例えね。
その場合、管理費会計側では借方に普通預金・貸方に借入金(修繕積立金会計)、修繕積立金会計側では借方に貸付金(管理費会計)・貸方に普通預金、というように、両方の帳簿にきちんと記録を残すの。
つまり、単なる「振替」ではなく、あくまで貸し借りとして記帳し、返済時にも仕訳が必要という理解で合っていますか?
完璧よ。
区分経理を守りながらも、帳簿上はどちらの会計にどれだけの債権・債務があるかを、きちんと追えるようにしておくことが大切なの。
確認クイズ
修繕積立金会計から外壁補修工事費500,000円を普通預金から支払った場合の仕訳として、最も適切なものはどれか。
- 借方に普通預金500,000円、貸方に修繕費500,000円を計上する。
- 借方に修繕費500,000円、貸方に普通預金500,000円を計上する。
- 借方に未払金500,000円、貸方に修繕費500,000円を計上する。
- 支払いが完了しているため、仕訳を行う必要はない。
こたえを見る
正解: 2. 借方に修繕費500,000円、貸方に普通預金500,000円を計上する。
正解は2。修繕費という支出の発生は借方、普通預金という資産の減少は貸方に計上する。1は借方・貸方の科目が逆であり誤り。3は未払金を用いる場面ではなく、支払い済みの取引にそぐわず誤り。4は支払いも当然仕訳の対象となるため誤り。