帳簿への記録の基本単位が仕訳です。取引を借方と貸方に分けて書く、そのルールをきちんと覚えれば、あとの科目や書類の理解がぐっと楽になります。
「借方」「貸方」ってどっちがどっちだっけ…毎回こんがらがるんだけど!
漢字の意味を考えても余計分からなくなるし。
よくある悩みね。
実は名前の意味は気にしなくて大丈夫。仕訳では、左側を借方、右側を貸方と呼ぶの。
まずは「左が借方、右が貸方」、これだけ覚えて。
なるほど、名前の由来を考えるより、単純に左右の位置で覚えたほうが早い、ということですね。
そのとおり。
そして重要なのは、資産・負債・正味財産・収入・支出という5つの要素が、借方と貸方のどちらに増加を書くかが、それぞれあらかじめ決まっていることなの。
うぅ〜ん、5つも…わたし、こんがらがっちゃいそうなのぉ。
大丈夫、パターンは単純よ。
資産の増加・負債の減少・支出の発生は借方。
逆に、資産の減少・負債の増加・収入の発生は貸方に書くの。
表にして眺めると、意外と規則的に感じるはずよ。
たとえば、管理費20戸分・月10,000円で合計200,000円が普通預金に振り込まれたら、どっちに何を書けばいいの?
いい質問ね。
普通預金という資産が200,000円増えるから借方に200,000円。
同時に管理費収入という収入が発生するから貸方に200,000円。
これで左右の金額が必ず一致するの。
資産が増えたら左、収入が発生したら右…えへへ、なんだかシーソーのバランスをとるみたいなのぉ!
5要素の増減パターンを丸暗記するより、シーソーみたいにイメージするほうが忘れにくそうなのぉ。
確認クイズ
管理費200,000円が管理組合の普通預金口座に入金された場合の仕訳の説明として、最も適切なものはどれか。
- 借方に管理費収入200,000円、貸方に普通預金200,000円を記載する。
- 借方に普通預金200,000円、貸方に管理費収入200,000円を記載する。
- 借方・貸方ともに普通預金200,000円を記載する。
- この取引は仕訳の対象とならない。
こたえを見る
正解: 2. 借方に普通預金200,000円、貸方に管理費収入200,000円を記載する。
正解は2。資産である普通預金の増加は借方に、収入の発生である管理費収入は貸方に記載する。1は借方・貸方の科目が逆になっており誤り。3は同一科目を両方に記載しており、資産の増加と収入の発生という異なる事実を区別できず取引の実態を表せないため誤り。4は入金という事実がある以上、発生主義でも当然仕訳の対象となるため誤り。