排水設備と通気方式 ― 合流式・分流式と通気管の役割

汚水と雨水の流し方の違いと、排水管を守る通気管の仕組みを学びます。

排水設備は、汚れた水を建物の外へ適切に流すための重要な仕組みです。下水道の方式と通気管の役割を押さえましょう。仕組みを知らないと詰まりや悪臭の原因を見落としがちです。

日向 まどか(普段) 日向 まどか

トイレとかお風呂の排水って、全部同じ管を流れて下水道に行くんじゃないの?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

公共下水道には二つの方式があるの。
汚水と雨水を同じ管で流す合流式と、別々の管で流す分流式よ。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

分流式のほうが、大雨のときに汚水が雨水と一緒にあふれ出るリスクを減らせる、ということですね。

白石 みつき(笑顔) 白石 みつき

うぅ〜ん、合流式は同じ道を一緒に歩く感じで、分流式は別々の道を通る感じ、なのぉ?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

いい感覚ね。
それともう一つ大事なのが、排水管につながる通気管の役割よ。

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

排水が流れるとき、管の中の圧力が変動して、トラップにためた水が引っ張られてしまうことがあるの。通気管はこれを防ぐために設けられているのよ。

日向 まどか(笑い) 日向 まどか

要は、通気管は排水がスムーズに流れるように空気の逃げ道を作ってあげてる、ってこと?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

そのとおり。
通気管がしっかり機能していないと、封水が切れて下水の臭いが室内に上がってくることもあるから、大切な設備なのよ。

確認クイズ

排水設備と通気方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 合流式とは、汚水と雨水を別々の管で流す下水道の方式である。
  2. 分流式とは、汚水と雨水を同一の管で流す下水道の方式である。
  3. 通気管は、排水時の圧力変動を緩和し、トラップの封水切れ(破封)を防ぐ役割を持つ。
  4. 通気管を設けなくても、排水トラップの封水が失われることはない。
こたえを見る

正解: 3. 通気管は、排水時の圧力変動を緩和し、トラップの封水切れ(破封)を防ぐ役割を持つ。

正解は3。通気管は排水時の圧力変動を緩和し、トラップの封水切れ(破封)を防ぐ役割を持ちます。1は合流式ではなく分流式の説明なので誤り。2は分流式ではなく合流式の説明なので誤り。4は通気管がないと封水が失われやすくなるため誤りです。通気管の不具合は悪臭や排水不良の原因になるため、点検時にあわせて確認することが大切です。排水設備は目に見えにくい部分だからこそ、通気管も含めた総合的な点検が欠かせません。日頃から排水の流れ具合に気を配ることも、早期発見につながります。

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