適正化法の目的と背景 ― なぜこの法律ができたのか

分譲マンションが増える中で生まれた「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」。その目的と全体像を志保先生と一緒につかみます。

マンションは区分所有者だけでなく、管理を担う専門家の存在も欠かせません。適正化法はその専門家の質を担保するための法律です。

日向 まどか(普段) 日向 まどか

先生、区分所有法は勉強したけど、この「適正化法」ってまた別の法律なの?
なんか似てて紛らわしいんだけど。

黒瀬 志保 先生(笑顔) 黒瀬 志保 先生

いいところに気づいたわね。
正式名称は「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」。
区分所有法が権利関係のルールだとすると、マンション管理適正化法は管理を支える専門家や業者の質を確保するための法律なの。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

つまり、第1条の目的規定では、マンション管理士の資格やマンション管理業者の登録制度を定め、管理組合によるマンションの管理の適正化を推進することで、国民生活の安定向上に寄与する、という理解で合っていますか?

黒瀬 志保 先生(笑顔) 黒瀬 志保 先生

完璧よ、紗英。
平成12年に制定されて、平成13年8月に施行された法律なの。

白石 みつき(普段) 白石 みつき

うぅ〜ん、マンションってどんどん古くなっていくから、ちゃんと管理してくれる専門家が必要なのぉ?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

そうなの。
分譲マンションの戸数は年々増えていて、区分所有者だけで専門的な維持管理を担うのは難しい。
そこで国家資格である管理業務主任者が管理組合を支える仕組みが作られたのよ。

日向 まどか(笑い) 日向 まどか

要は、マンションを長持ちさせるための「プロのお目付け役」を法律で決めた、ってことだね!

相良 紗英(普段) 相良 紗英

補足すると、令和2年の改正でマンション管理適正化推進計画や管理計画認定制度も加わって、行政が管理組合を後押しする仕組みも強化されました。

黒瀬 志保 先生(笑顔) 黒瀬 志保 先生

ちなみに、マンション管理士・マンション管理業者の登録・管理業務主任者制度という3つの仕組みが、適正化法を支える3本柱と言われているのよ。

確認クイズ

マンション管理適正化法の目的に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 区分所有者間の専有部分と共用部分の権利関係を定めることを主たる目的とする。
  2. マンション管理士の資格やマンション管理業者の登録制度等を通じて、管理組合によるマンションの管理の適正化の推進を図ることを目的とする。
  3. マンションの建替えの決議要件を定めることを目的とする。
  4. 管理組合を法人化するための手続きのみを定めることを目的とする。
こたえを見る

正解: 2. マンション管理士の資格やマンション管理業者の登録制度等を通じて、管理組合によるマンションの管理の適正化の推進を図ることを目的とする。

正解は2。適正化法は管理士・管理業者登録・管理業務主任者の各制度を通じて管理の適正化を推進することが目的です。1は区分所有法の内容なので誤り。3も区分所有法(建替え決議)の内容です。4は管理組合法人化の手続のみが目的ではないため誤りです。

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